トスカーナの日々と旅と

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お産の記録3

子宮口4-5cmになると、腰の鈍い痛み、胃や子宮口、尾骨あたりに強い圧迫感を感じるようになる。

分娩監視装置をふとみると、数字の表示があり、陣痛が強くなると数値があがることに気づく。痛みがない時で10-30くらい、痛みMAXで130くらいの数値が数十秒から1分間隔でくる。
陣痛がくると、腰が割れそうな痛みを逃すようにイメージして、深く息を吐く。赤ちゃんにえらいね、あとちょっとだよと話しかけ続ける。
陣痛がくる度夫が"Arriva! Arriva!"と言い、なぜかそれが笑いのツボにはまってしまい、笑うたびものすごく痛いので、笑いながら夫に「やめてよー!!!」と怒る。

15時半
内診
何かが出そうな感じする?と訊かれ、そうだと言うと医者や小児科医、看護師など3、4人が分娩室に一斉に集まる。

16時過ぎ、分娩開始
いきみ方を助産師さんが教えてくれ、グリップを握っていきみ始める。途中、こういう姿勢もあるよ、と教えてもらって自分にとっていいポジションを探す。
母親学級でいきむ時の姿勢について習った時、「その時になったらどの姿勢が自分にとって一番か、本能的にわかるよ」と聞いたけれど、本当にそのとおり。

最初はうまくいきめず、18回程いきんだところで、痛みが強烈になる。
「そうそう上手!!」と思いっきり褒めてもらって、コツをつかみはじめる。さすがイタリア人、褒め上手なの〜「髪の毛がみえたよー !」の声から全身の力を集中させていきむこと数回、頭が出る。
その後のいきみで、するんと魚のように体がでて、痛みが嘘のように引く。

すぐに医者がチェックし、看護師が分娩台の脇の台で羊水を抜くなどの処理をしたすぐ後、「ほにゃぁほにゃあ」と柔らかくてとっても可愛い産声をあげる。

何かで、激しい産声は「痛いよー」という泣き声なのであって、産声は本来柔らかな声なのだ、と読み、それが本当なのかはわからないけど、自分の赤ちゃんがどんな声で産声をあげるのかな、と興味があった。
そのあと胸に赤ちゃんをのせてもらうと、おっぱいにすぐ吸いつく。胸に乗っかった重みと温かさを感じて、ほっとする。
その間も先生達は傷の縫合をしたり(切開はしておらず自然にできた小さな傷)、動き回っているがよくおぼえていない。

少し休んだのち、助けてもらってベッドに移り、別室に移動する。赤ちゃんはベビーベッドに移され、隣に運んでくれる。夫も一緒。ちょっと胸に乗せてしばらく一緒に過ごし、疲れとひどい空腹(笑)でしんどいのでベッドに戻して体を休める。小さなクリスマスツリーがチカチカ点灯していた。夫もすごく疲れた顔をしていたけれど、電話をしたりして慌ただしくしていた。

二時間程休んで部屋に移動すると、しばらくして夕食が運ばれてくる。
お腹がペコペコだったのですぐに全部食べてしまう。赤ちゃんは体を洗ってくれるとのことで、洋服と一緒に預けた。

夫の感想...頭が出てきた時、大きくてものすごくびっくりした、とのこと。小柄な私の体のどこにはいっていたのかと。私も3,500g以上あるとは全く想像せず。いきんでもなかなかでてこなかったもんなぁ。。。ははは

どの医者も、助産師も看護師もプロフェッショナルなのはもちろん、優しくて素敵なひとばかりで、とても穏やかな気持ちでお産に臨んだし、実際、イメージしていた(こうであって欲しいな、と思い描いていた)穏やかな出産ができ、とても満足。
もしまた出産することがあれば、もう一度こんな出産がしたい。
恵まれた環境と、幸運に心から感謝‼

分娩室にいる間、助産師さんの勤務交代があり、前半に立ち会ってくれた助産師さんは交代前に「明日赤ちゃんに会いにくるからね!がんばってね」とぎゅっとハグして別れ、翌日本当に会いにきてくれた。出産の立会いなんて一日何件もしてるだろうに‥。すごく嬉しかった。
そして、まだ授乳が上手くできない様子を見て、お掃除のシニョーラが「こうするといいわよ」と教えてくれたり、配膳のシニョーラが赤ちゃんの顔を覗い手いちいちコメントをくれたりと、とても朗らかな雰囲気の中で4日間過ごす。
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by grande-chico | 2013-03-14 10:32